(株)技研様のご依頼で、横須賀市久里浜にある【美容室くみ】様の床のリフォーム工事を施工させて頂きました。
使用した床材はPタイル、艶が強いタイルにコントラストが強い黒の目地を入れる事で高級感のある仕上がりになりました。
リフォーム前の状態
リフォーム前もPタイルだったのですが、経年劣化・日焼けによる色褪せ等が目立っていました。
また、美容院ということで薬品による「焼け」もあったのかもしれません。
剥がし作業
古くなったPタイルを剥がす事から工事を開始しました。
タイルを剥がし終わった部分は床用の下地材(モルタル系パテ)を塗布し、下地の不陸(凸凹)を均していきます。
通常は下地の悪い部分だけに塗布していきます。
ですが今回の工事では、前のタイルの接着剤が強力だった様で、タイルを剥がした時に下地を痛めてしまったので念の為全面に塗布していきました。
作業効率を考慮して、パテをバーナー等で熱し強制乾燥させた後、スクレイパー(こそぎベラ)を使ってさらに均一な下地へと均していきます。
割り付け作業
一通り均し終わり下地処理が済んだところで割り付け作業を行います。
割り付け作業とは、できるだけ床材が偏ったりバランスが悪くなったりといった見栄えの悪い状態にならない様、施工前に床材の貼り位置を確かめておく作業のことです。
接着剤で張り付ける床材はほぼやり直しができないので、この割り付け作業を綿密に行ってから施工を行います。
接着剤の塗布~タイルの貼り付け
下地を均一に均し終わった場所から、重量のある美容室用の椅子に負けない様、強力なウレタン系接着剤を塗布していきます。
このウレタン系の接着剤は強力な接着力があるのですが、塗布した直後は溶剤の揮発が起こります。
その為、塗布した直後に接着すると溶剤の揮発によってタイルと床の間に「浮き」を作ってしまいます。
それを防ぐためにオープンタイムと呼ばれる乾燥時間を設けて、接着剤を半乾燥状態にしてからタイルの貼り込みを行います。
機材の移動・段階的に施工
今回の工事では椅子などの機材が多かったので、空いている場所にタイルを貼っていき「完成した場所に養生をして機材を移動、場所が空いたら剥がし作業を開始」して何段階かに分けてタイルを貼り付けていきました。
階段のタイルリフォーム
お店は久里浜中通り商店街の二階にあるので、階段と踊り場も当社で工事致しました。
階段は上の写真の様にお年寄りなどが利用する簡易リフトが付いているので、タイルの加工も複雑でした。
工事がお店の休みの火曜日限定での工事になるため、知り合いの工事業者2名・(株)技研様の3名に協力して頂き無事施工・リニューアルオープンの運びとなりました。