食品卸会社 カーペットの貼替え 1

会議室のカーペットの貼り替え工事

食品卸会社の会議室・社長室のカーペットの貼替え工事を施工させて頂きました。

今回は会議室の貼替え工事を掲載します。

会議室は落ち着いたベージュのカーペットをお選び頂きました。

貼替え前の状態

工事前もカーペット仕上げですが、前の工事から数十年経っていると思われます。

汚れやシミが染み込んで黒ずんでしまった箇所が散見される状態でした。

また、一部断裂した箇所も見受けられました。

カーペット敷き込み前の準備

新しいカーペットを敷き込む前に古いカーペットを除去します。

カーペットの下には(上の画像のピンク色部分)には、クッション性・静音性を上げるためのフェルトが敷いてあります。

このフェルトも交換するため、カーペットと一緒に除去・廃棄しました。

新しいフェルトの敷き込み・接着

フェルトは下地であるPタイルの上に、ズレ防止のために大まかに接着してありました。

接着部分にフェルトが残ってしまうため、これをスクレイパーなどで削り取り、段差のない状態にしておきます。

下地の段差を除去後したら清掃しておき、ズレ防止の接着剤を床に撒いていきます。

あくまでズレ防止なので、他の床材の様に完全に塗布するのでは無く、点付けする程度に撒いていきます。

接着剤を撒いたら、ロール状になっている新しいフェルトを隙間ができない様に敷いていきます。

フェルトはカッターなどでは裁断できないため、ハサミで切り込んでいきます。

ハサミで余白をカットしたらフェルト同士を紙テープで繋いでおきます。

接着剤が乾くまではフェルトは簡単にズレてしまうため、フェルトの敷き込みは焦らずに慎重に行います。

カーペットの敷き込み

フェルトの敷き込みが終わり、接着剤がある程度乾燥したら、カーペットを広げていきます。

この時点ではカーペットにはテンションを掛けずに大まかに位置決めして広げておきます。

今回は100㎡程の大きな面積なので、カーペット3枚をジョイント加工して繋いでいきます。

そのため、ジョイントする端の部分は特に切れ味の良い、カーペット専用のハサミで綺麗にカットしておきます。

カーペットのジョイント加工はシーミングテープという専用のテープで行います。

シーミングテープをカーペットのジョイント部分の下に真っ直ぐ敷いておきます。

シーミングテープには強力な接着剤が塗布されており、これを専用のアイロンで熱溶解させて接着します。

ジョイント加工後は接着剤を乾かすためにしばらく触れないようにします。

グリッパーとキッカーによる仕上げ

今回の様な敷き込み加工のカーペットは、部屋の壁際に有るグリッパーを使ってカーペットを固定していきます。

グリッパーは木材と釘を組み合わせた建材で、釘は壁方向に向かって斜めに突き出ています。

上の画像のキッカーという工具で、不陸(凸凹)を均しながらカーペットを広げていきます。

広げる際に中央から端に向けて、テンションが掛かる様に強めに広げます。

こうする事で、カーペットの戻ろうとする力でグリッパーの釘部分にカーペットの裏地を引っ掛ける事で固定する事が出来ます。

また今回はかなり広い面積での工事であった為、パワーストレッチャーという大面積様の工具を使用しました。

仕上げ・清掃

グリッパーによるカーペットの固定が終わったら余白を裁断・除去し、裁断跡をグリッパーと壁の間に入れ込んでいきます。

扉の下の見切り(敷居)はカーペットを挟み込み仕上げる仕様です。

そのため見切り材にキズつけない様木材などの柔らかい物を間に挟んでハンマーでカーペットを挟み込み仕上げていきます。

新しいカーペットは成形後にどうしても毛玉が出るので、裁断クズ等と一緒に念入りに清掃しておきます。

またこの際に掃除機の吸引力でグリッパーとの固定具合いを確認し、掃除機の吸引で浮き上がってしまう箇所は、再度キッカーで適切なテンションで固定し直します。

また、カーペットのグリッパー施工では、裏地の糸屑が表面に出てきてしまいます。

清掃時にはこれを見落とさない様にして、ハサミで除去していきます。

食品卸会社 カーペットの貼替え 2」 へ続きます。

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