横須賀市・京急汐入駅そばの商業ビルの1フロアの内装リフォームをご依頼いただきました。その際の床のリフォームをご紹介いたします。
壁紙でのリフォーム時の記事はこちら→商業ビルの内装リフォーム1・ 壁紙(クロス)
また、この工事をご依頼いただきましたお客様からコメントを寄せていただきました。ありがとうございます。
床材はフローリング調のウッドタイルでリフォーム工事いたしました。ウッドタイルは近年品質が上がっており、写真の様に一見では本物のフローリングと見間違う様なものもあります。
またウッドタイルは丈夫で耐水性に優れるので、店舗や商業施設のリフォームにおすすめです。
細かい箇所も太寧に切り抜き、できるだけ隙間の無いように施工いたしました。
トイレ兼洗面スペースは色違いのウッドタイルでリフォームいたしました。
既存のタイルを活かしてリフォーム
上の写真はリフォーム前に貼ってあったクッションフロアを剥がした状態です。クッションフロアの下から、さらに以前に貼ってあったタイルが出てきました。
このタイルはとてもしっかり貼ってあり、これを剥がすと余計に下地を荒らしてしまうので、このタイルを活かしてリフォームする事にしました。
ただ、一部のタイルに経年劣化による崩れがみらました。
そこで劣化した部分のタイルを剥がし、同じ大きさのタイルを下地として【捨て貼り】して床面を面一(ツライチ)にしました。
下地づくり
タイルの捨て貼りが終わったら床全体をケレン(剥離作業)して、タイル表面についたクッションフロアの下地やゴミなどを除去し凹凸を無くしていきます。
上の写真のように一部コンクリートの【盛り】があったので、グラインダーやタガネ、ハンマーなどで除去しました。
ケレン後、凹みのある箇所に床用のモルタル系パテを塗布していきます。その際に必要に応じてマスキングテープで養生しながらパテ作業を行います。
パテの硬化時間を短縮し、作業効率を上げるためにガスバーナーでパテを強制硬化させます。
トイレは床面のほぼ全面に渡って凹凸があったので全体にパテを掛けました。
タイルの割り付け作業
ケレンやパテ掛けで平滑な床面になったら【割り付け】と言われる作業を行います。割り付けは施工後のタイルの位置を決めるための計算作業です。
この作業をしっかり行わないとタイルが極端に細い箇所が出てきてしまったりします。そのため割り付けは時間をかけ、何度か確認しながら行います。
接着剤の塗布~タイルの貼り付け
割り付けで決めた中心線を基準にして接着剤を塗布していきます。
塗布した接着剤は半乾燥状態で接着力が最大になります。そのためオープンタイムという乾燥時間を設け、わざと表面が乾燥するまで時間をおきます。
上の写真の接着剤の薄くなっている部分が半乾燥状態です。
半乾燥状態になった箇所から順次タイルを貼り付けていきます。
接着剤塗布~ウッドタイルの貼り付けを順次繰り返し、タイルの貼ってある面積を徐々に増やしていきます。
巾木・アングルの取り付け
ウッドタイルを床全面に施工し終わったら、ソフト巾木を壁の下部に貼ります。
その後、各ドアの下にアングルやノンスリップなどの金物を取付て工事は終了です。